与えられた環境を、活かし切るようにして暮らす。
そう考えて住まえば、家は自分にとって、より快適な場所となるはずです。
住まいに表れる、人となり
住まいには、そこに住まう人の「人となり」が表れます。
その人が何を大切にして生きているか、物や空間の使い方が物語るのです。
私の場合、何事もシンプルであることを好みます。
そして、使えば使うほど、風合いが出るものが好き。
持つ物はできる限り少なく、好きなものを手入れしながら使っていきたい。
住まいも、そのように整えていきたいと思っています。
『有元葉子 私の住まい考』
家をより快適にしたいと思う時、ヒントを求め、本を読みます。
有元葉子さんの本も、その中の一冊。
今回は、『有元葉子 私の住まい考』(有元葉子著、平凡社出版)を読みました。
料理家の有元葉子さん。
素材を生かした料理だけではなく、プロデュースしたざるやボウルなどの"ラバーゼ"のキッチン用具や、大切なものがはっきり分かっている生き方、姿勢が大好きです。
その有元さんの「住まい考」には、住まいを振り返り、どこをどう変えていこうかと考える時のヒントにあふれています。
例えば、空きスペースをつくることの大切さは、次のように語られています(p.21より)。
ものをめいっぱい詰め込んで身動きできない状態では、ものは動かない、使わない。使われないものはゴミになってしまう。ですから戸棚の中も冷蔵庫の中も、少しでもよいから空きスペースを作って空気が通るようにしておくことがとても大事です。
空気が循環している場所には、いい「気」が在る。
わが家はものが少ない方だと思いますが、
いっぱいになっている場所はないか?と見直すいいきっかけになりました。
部屋の広い、狭いは関係ない
部屋にものが多いと、そのものによって、部屋の使い方は限定されます。
ベッドを置けば、そこは「寝室」となるように。
物を少なく持ち、空間を広く取れれば、そのスペースは自由に使えます。
スペースに自由があれば、空気も動く。
部屋の広い、狭いは関係ありません。
ものが少なければ、その空間を使って、できることが増える。
つまりは住まいを、より活かすことができるのです。
部屋も、頭の中と同じで、凝り固まらずに可動領域が大きいと、使い方のアイデアも次々と湧いてくる。いろいろなシーンに合わせて、そのときそのときでベストに使えるように、振り幅の大きな空間であるのがいいと思うのです。(p.66より)
与えられた環境を、活かし切れるように暮らす。
持つものは少なく、空間を活かして、より快適な住まいにしていきたい。
有元さんのご自宅の写真を見ながら、「さて、今度はどこを変えてみようかな」という気持ちになりました^ ^
「考えること、思うこと」の関連記事は、こちら。
◇何かを変えたければ、小さくても環境を変えてみる
◇1日5分でいい。「こうありたい」自分や欲しい物を思い出そう
◇子供とした「小さな約束」は、必ず守りたい
◇掃除をすると、なぜ前向きな気持ちになるんだろう?その答えの一片を得ました
◇板チョコの思い出
ランキングに参加しています。いちごの写真のクリックで、応援いただけると嬉しいです^^
こちらも応援、よろしくお願いいたします^ ^