母から言われた言葉を、ふと思い出すことがあります。
子供の頃、母にはよくしかられました。
言うことを聞かなかった時や、妹とけんかした時、
手が飛んでくることが多かった。
叱られる時には、口頭で済むことはまずなかったように思います。
でもそれと同じくらい、
「お母さんの、かわいい、かわいい子供」
「だいじな、だいじな、子供」
と言われることも多かった。
そんな時にはぎゅうっと抱きしめられたり、
母の小さな、でも肉厚な手の平で頬を包まれました。
そういう場面を思い出すと、
平熱が高めの母のあたたかな体温が、
今でもわたしに沁み込んでいるような気になります。
そして、親となったわたし。
子供たちに、「だいじな子供」とよく口にしていることに気付きます。
小4になる長男も、
小1になった長女も、
体はだいぶ大きくなってきた今でも、
嬉しそうに、にこっと笑います。
まだ2歳にならない次男は真顔で聞いて、
でも何だか気持ちは伝わるのか、
小さな両手を広げて「ギュウ」とわたしに抱き着いてきます。
自然と口から出るのは、
わたしが子供の頃に母からずっと言われてきたからなんだろうなあ。
そして、照れくさいながら、きっとこの言葉が好きだったんだなあ。
自分が親になって、気付かされたことのひとつです。
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