子供の頃、猫を飼っていました。名前は、みーこ。
みーことの思い出
みーこはメスの三毛猫で、もともとは野良でした。
その頃住んでいた家の庭に、小さくうずくまっていたところを、
小1だった妹が拾いました。
まだ赤ちゃん猫だったみーこ。
牛乳をあげると、ぺちゃんぺちゃんと懸命に、
容器に顔を突っ込んで飲んでいました。
外に遊びに行って家にいなくても、「みーこー!」と呼ぶと、
首の鈴をリンリンと鳴らし、大抵は走って帰ってきました。
なんて賢い猫なんだ!と思っていました。
(他の猫を飼ったことがないので、猫はみんなそうなのかもしれませんが・・・)
冬の寒い日は、一緒に眠りました。
布団で寝ていると、私の首の上に(!)でーんと横たわって、
ぐるぐると喉を鳴らしました。
シャワーで体を洗ってあげると、お湯が嫌いで体を緊張させますが、
「信頼してるね」と伝えるような、まん丸な目で私を見ました。
私は猫アレルギーです。
猫と生活を共にすると目がかゆくなり、
喉の調子が悪くなってしまうのですが、
それでもみーこが可愛くて、大好きでした。
みーこと過した時期は、そこまで長くありません。
別れは突然でした。
お別れした時の記憶は、20年以上経った今でも、
つらくてあまり思い出したくありません。
今でも心の中にいる、みーこ
保育園年長の長女にある日、
「お母さん、子供の頃に猫飼ってたんだよ」と
ふと話したことがありました。
動物好きな長女は、興味津々。
どんな猫?なんて名前?と矢継ぎ早やの質問。
なんでいなくなったの?とも。
私はちょっと考え、お母さん思い出すと今もまだちょっと悲しいから、
それはお話ししたくないんだと話すと、
長女にしては珍しく、すぐに「そっかー」と収まりました。
そして、しばらく経ったある日。
長女が自分の誕生日にプレゼントとして選んだのは、三毛猫のぬいぐるみでした。
ぬいぐるみの名前は、「みーこちゃん」。
そして長女は、家族の絵を描く時に、猫もよく描くようになりました。
猫の絵のそばには、「みーこちゃん」。(長女は、「みいこちゃん」と書きます)。
みーことの別れはまだ私の心の奥底で、
悲しい記憶として残っています。
それでも、長女がぬいぐるみの「みーこちゃん」を
大事にしているところを見たり、
「みーこちゃん」の絵を描いているところを見ると、
その悲しみが、少し和らぐ気がするのです。
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