料理家、渡辺有子さんの新刊を読みました。
『すっきり、ていねいに暮らすこと』(PHP文庫)。
この本を読んで、思うこと。
それは、「ひとつひとつを積み重ねて、その人の暮らしができていく」ということ。
しごく当然なことではありますが、この本を読むと、改めて実感します。
どのページからも、渡辺さんの人柄が伝わってくるのです。
私が持つ渡辺さんのイメージは、静謐。
その物の本質を捉えようと、静かに物事を見つめ、静かに考えている人。
この本では、4つの面から渡辺さんの暮らしが紹介されていますが、
どのページからも、一貫して、静かな雰囲気が漂います。
リビング、洗面所まわりのこと
キッチンまわりのこと
食まわりのこと
身のまわりのこと
暮らし周りを紹介する、たくさんの写真。
部屋や物の写真から、渡辺さんの気配が伝わってくる気がする。
渡辺さんが選んできた物たち。
日々過ごしながら、快適に過ごせるよう工夫してきたこと。
ところどころに「私も生活に取り入れてみたい」と思える
工夫や考え方が含まれていました。
片付けをしたら、気になるところは得意の拭き掃除だけはします。
それも入念にでもなく、さっとだけでいいのです。
一枚の布で部屋の高いところ、汚れの少ないところから拭いて最後に床や窓のサンやごみ箱を拭いて、おしまい。
その布はボロボロになったキッチンクロスやふきん。
大きな布バッグに入れて掃除道具と一緒にストックしています。(p.44)
使った調味料もしまう前にかたく絞ったふきんで瓶の口や液だれしたまわりを拭いてからしまいます。(p.61)
朝ごはんを食べて、片付けて、掃除も洗濯も終わってまだ7時、8時だったら完璧な朝になると思います。
私にもそんな朝の習慣がやってくることを願って、まずはひとつひとつ前向きに取り組んでいってみようと思っています。(p.188)
ひとつひとつ、自分と向き合う。
何が心地いいかを学びながら、ていねいに暮らす。
そういう風に暮らす人の家は、その人らしさがにじみ出るような家になるはず。
私も、私らしい雰囲気の家になっているのだろうか。
読みながら、自分の部屋や、物のことを考えました。
カラリと晴れていても、涼しさを感じる秋の季節。
爽やかな、でも暑い季節が終わった後の、少し寂しさを含む空気感。
一貫して静かな雰囲気のこの本は、そんな空気の中で読むのにぴったりでした。
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