日野明子さんが書いた、『台所道具を一生ものにする手入れ術』を読みました。
使ってみたい台所道具があるけれど、お手入れの方法が分からない。使い始めに、何かした方がいいのだろうか?
そんな疑問で、買うのを見送った経験はありませんか。
"お手入れの辞書"のような本に出会いました
木の器や鉄のフライパン。ステンレス鍋、琺瑯にキッチンばさみ。核家族で、親や祖父母から使い方を習うことなく自己流で扱ってきた道具。私の場合、お手入れに迷った時は、その都度インターネットで調べていました。
そんな中、出会った本がこちら。
「木の道具」「土の道具」「金属の道具」に分けて、台所道具について、日々の手入れや特別な手入れ、困った時の手入れを丁寧に教えてくれます。
間違った方法で手入れしていた道具があったことにも気づく
読み進めていくうちに、今まで丁寧に手入れしてきたつもりが、その方法が間違っていたんだと気づくことも多々。例えば木の道具は、「お日様に当てるのは厳禁。日光はとても強いため、直射日光に当てると、急速に水分が失われ、木は反ったり割れたりしてしまう。」(p.13より抜粋)とのこと!今まで、カビ予防にお日様に当てた方がよいと信じていた私には衝撃でした。
他にも、
- アルミ鍋には、重曹は使えない(重曹のアルカリ性にアルミが反応し、黒くなってしまう)
- 土鍋は、底にカビが生えるのを予防するため、底を上にしてしまう
- 琺瑯が欠けてしまったら、サビ予防に食用油を塗るとよい
- 竹ざるがカビた時には、クレンザーをふりかけ歯ブラシでこすり、水で洗い流す
などなど、今まで何となくしてきたお手入れの答え合わせをしているような気分で読み進められます。
それぞれの道具で「やってはいけないこと」を、アイコンでシンプルに教えてくれているところも分かりやすい。
使ってみたい台所道具がある。
道具を大切に使い続けるために、どう手入れしていけばよいか知りたい。
そんな方に、ぜひ一読をお薦めしたい本です^ ^