小3の長男は、スイミングを習っています。
習い始めて、丸2年が経ちました。
ある程度の距離は泳げるようになりましたが、
長男は、あまりスイミングを楽しんでいない様子。
時々、「自分は、水泳が苦手」だと口にする時もあります。
スイミングのことになると、途端に口が重くなる長男。
私はその理由を、「なかなか思うように進級できないから」だと思っていました。
1年目はトントン拍子に進んでいた級が、この1年はぴたりと止まっていたからです。
しかし、私の推測は外れていました。
理由は、もう何ヶ月も前のある日、1日だけヘルプで入ったインストラクターに
皆の前で「バタ足、下手っぴ!!」と言われたからだったのです。
何か月も前に言われたその一言を、
長男はどうしても忘れられなかったそうです。
スイミングがある日はいつもその一言が思い出され、
下手なバタ足を見られたくない。
楽しい気持ちに全然ならないと。
長男は、私にも夫にも長らくその話をしませんでした。
数か月経ってようやく、久しぶりに夫とふたりでお風呂に入った時に話したそうです。
お風呂を出ても脱衣所から出てこない二人。
今まで抑えていた気持ちが溢れてきたのか、
普段泣くことがほとんどない長男が、終始泣きじゃくっていました。
その話を聞き、スイミングから浮かない顔をして帰ってくる長男を見て
「疲れたんだね」といつも思っていた自分を反省しました。
「どうしたの?」と、もっとゆっくり話を聞くべきだった、と。
そして、「バタ足下手っぴ」と言葉を発したインストラクターに、
怒りを覚えました。
普段から時間を共にしているインストラクターから言われたというのなら、
分かります。
担当であれば一定期間子供を見ているので、
その子にどういう言葉をかければやる気を出して、
どういう言葉をかければ傷つくか、想像ができると思うからです。
そして、その上での指導の言葉であると、受け取ることもできるからです。
しかし、初めて会うインストラクターが、
子供を相手に口にすべき言葉ではないと思うのです。
指導の場で初めて会う大人に、子供は緊張して対面します。
初めて接する大人の指導者に、「下手っぴ」と言われて傷つかない子供がいるでしょうか。
そのインストラクターが教室に来たのは1日で、今はもういないそう。
それでも、その日に言われた言葉をずっと引きずっている長男がいる。
私も大人の一人として、肝に銘じなくてはならない一件だと思っています。
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