別れと出会いの季節、春。
出会いあれば、別れあり
私の職場でも数人、3月末をもって別部署へ異動される方や、
退職される方がいました。
職場を去る方からは、挨拶があります。
社会人になって、15年ほど。
これまで幾多の方より、ご挨拶を頂いてきました。
その中で、最近退職されたKさんが、
「御礼」として職場のメンバー全員に送ってくれたメッセージは、
とても心に残るものでした。
いちばん心に残ったと言っていいくらいです。
職場メンバーの強みを挙げた、別れのご挨拶
Kさんの特技は、
「人や物事の良いところや強みを見つけることができるところ」とのこと。
確かに、日頃からよくメンバーを見て、
それぞれの良いところを見つけ、表現してくれる方でした。
退職されるその日。
Kさんはその特技を活かして、職場のひとりひとりについて、
全員分の強みベスト3点を挙げてくれたのです。
口頭での挨拶が終わった後、
「長くなるから」と、全員が入っているメーリングリスト宛にメールで。
私は、何度も何度も、そのメールを読み返しました。
大学院で、心理学も学んだKさん。
ポジティブ心理学の第一人者クリストファー・ピーターソン博士と
マーティン・セリグマン博士が抽出したという強みの診断サイトを紹介の上、
職場メンバー全員分の「強みベスト3」を教えてくれました。
「強み」の種類 には、
- 熱意
- 勇敢さ(勇気)
- 忍耐力
- 誠実さ
- ユーモア(遊戯心)
- 感謝
- 希望
- 公平さ
- 愛情
- 思いやり
- 対人関係力
- 思慮深さ
- 自制心
- 寛容さ(許す心)
- 慎み深さ(謙虚さ)
- 知的柔軟性
- 向学心(学習意欲)
- 好奇心
などがあるそう。
Kさんから見た私の強み3点は、
「感謝、慎み深さ(謙虚さ)、愛情」
とのこと。
他メンバーの強み3点を読んで「確かに!」「そのままだな」と思うことを考えると、
私の中にそのような片鱗を見つけてくれたのかなあ、と思っています。
感謝の気持ちをいつも持っていたい、と思いながら仕事してきたことが、
Kさんに伝わったのかもしれません。
そうであれば、とても嬉しい。
Kさんが、皆の強みを挙げてくれた理由
Kさんのメールには、こうありました。
大人になってから,他人から自分の強みを伝えられる機会は少ないため,
改めて自分の良さを知る機会になり,苦しいときの勇気になります。
ポジティブ心理学の研究で,自分の強みを生活や仕事などで意識して活用することで人生の満足感や仕事の充実感が向上することが分かっています。
どうぞ皆さまご自身の強みをフルに活用して,ますます幸せになってください。
いつも眼差しに愛情が溢れ、笑顔だったKさん。
Kさんらしいメッセージだと、心から思います。
ひとりひとりをよく見ていた方だからこその、退職の言葉。
職場を去るKさんからいただいた、とても大きな勇気と、温かい気持ちでした。
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