家にある物は、全て使いきりたいと思っています。
シンプルなデザインで、日々使いやすい。メンテナンスもしやすい。家具でも道具でも筆記用具ひとつでも、新たに家に入れるものは、この条件を全てクリアしたものを選ぶようにしています。
ざるやボウルは、「ラバーゼ」を使っています
そんな視点で選んだわが家の台所道具の一部が、料理家の有元葉子さんがプロデュースした「ラバーゼ」のざるやボウル、バットです。
毎日のように使う、これらの台所道具。手に取って嬉しい気持ちになる、出しっぱなしでもOKなシンプルで美しいデザイン。そして何より、使いやすさ。
ざるひとつにしても、
- 縁を丸めて処理してあるザルが多い中、巻き込みがなく汚れがたまりにくい
- 縁のつなぎ目がなく、洗いやすい
- 足付の底で、水切りよく清潔に使える
- ラバーゼの同一サイズのボウルと重ねると、フチが少し浮き取り出しやすい
などなど、シンプルなデザインの中に、使いやすさを追求した数々の工夫がなされているそうです。実際、私にとっては期待以上の使いやすさです。
道具を「120%使いきる」使い方
こんな台所道具をプロデュースした有元さんは、どんな風に道具を使っているのだろう?他には、どんな道具を持っているんだろう?そんな興味から読んだのが、『大切にしたいモノとコト』(有元葉子著、集英社出版)です。
この本では、ざるやボウルをはじめ、有元さんが台所道具をどのように「120%使いきって」いるかを、たくさんの写真を使って丁寧に伝えてくれます。
読み進めながら、有元さんがプロデュースする道具がなぜこんなに使いやすいのかが分かりました。有元さんも、持つものはすべて使いきりたい方。使うものしか持っていない生活。そんな方が作るものだから、美しさと使いやすさが極まったものが生まれるんですね。
丁寧に暮らし、毎日の生活を愛する生き方
キッチンで立ちのぼる湯気や、音や匂いも、私の生きている時間の大切な一部。そういう小さなひとつひとつを愛しむことが、生活を楽しむこと。そういう時間を誰かと共有することが、人生を味わうこと。(p.10)
私自身が言語化できていなかったものの、うっすら思っていたことを、ぴったりとくる言葉で表現してくれていました。 料理道具のほかにも、器や暮らしで使っているもの、その使い方が満載な本。今週末、もう一度じっくり読み返したい一冊です。
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